MacでVRM4Uを利用する
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モデル:千駄ヶ谷 渋 |
概要
MacでVRM4Uを動かすための環境設定をします。 慣れ次第で、数分~1時間くらいでセットアップ完了します。気軽にお試しください。
ソースの取得とプロジェクトビルドを行います。エンジンビルドは不要です。
手順の要約
- カスタム版assimpをダウンロード、makeする。
- VRM4Uのソースをダウンロード、展開する
- assimp.aをThirdParty以下にコピー
- EpicGamesLauncherからプロジェクトを選択、ダイアログに従ってプロジェクトをビルド。
ソースの取得方法や展開場所はこちらのページを参照ください。
私はMacの開発環境に不慣れです。詳しい方はより適した手順で導入ください…
assimpのビルド
こちらからカスタム版assimpのソースをダウンロード、makeします。後述しますが、M1 Macを利用している場合はx86_64でmakeします。
https://github.com/ruyo/assimp
私はcmake-gui
を利用しました。guiでパスを設定後、Configure
を押します。途中で出るダイアログはデフォルトままでOKです。
その後、
MACOSX_DEPLOYMENT_TARGET
を10.14
に設定します(UE4.27の場合。他は後述)BUILD_SHARED_LIBS
をOFFにしますGenerate
を押します
オプションが多数ありますが、そのままで構いません。
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続いてターミナルより、assimpディレクトリで、make
コマンドを実行します。
完了すると、libディレクトリ(上の例だとassimp/build2/lib)にlibassimp.a
が生成されます。
M1 Macを利用している場合は、明示的にx86_64としてビルドする必要があります。上記の例では、ターミナルとcmake-gui をRosettaを利用して起動し、手順を辿ります。
プロジェクトのビルド
UEからC++プロジェクトを作成しておきます。 VRM4Uのソースをプロジェクトに展開し、前段でmakeしたassimpライブラリを以下に置きます。
MyProject/Plugins/VRM4U/ThirdParty/assimp/lib/Mac/libassimp.a
その後、MyProject.uprojectをダブルクリック、ダイアログでYesを選択し、ビルドします。
ダイアログの Yes でプロジェクトがビルドされます |
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起動した場合は次の手順へ進んでください。
途中でエラーが出る場合は、ログを確認ください。
以下のようなパスに出力されています。
~/Library/Logs/Unreal Engine/MyProjectMac427Editor
バージョン違いのメッセージが出ている場合、 MACOSX_DEPLOYMENT_TARGET
を設定ください。
このようなログが出ます -> /libassimp.a(Importer.cpp.o)) was built for newer macOS version (12.0) than being linked (10.14)
以下はXcodeでのビルドです。 が、UE4.27ではうまく動作しないようです。 できれば、上記のタイアログによるビルドをご利用ください。
手順だけ書き残しておきます。 .uprojectファイルを右クリック、Xcodeプロジェクトを作成します。.xcworkspaceが生成されるので開きます。
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Xcodeでビルド。Product > Build を選択します。完了後はMyProject.uprojectをダブルクリックで起動します。
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初回起動時はプラグインは無効です。プラグイン設定から有効化してください。有効化後、ビルド確認ダイアログに従ってビルドしてください。
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完了です。
Mac上でのモデルインポート | |
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蛇足:もしiOSアプリを作成したい場合、Windowsからのリモートビルドも利用することができます。用途に応じて環境をご利用ください。