モデル:幽狐族のお姉様 (fbx -> VRM変換)
アニメーション:ミライ小町(fbx -> humanoidリターゲット)

概要

UEの大きな特徴の一つであるPBR(物理ベースレンダリング/PhysicallyBasedRendering)によるリアリスティックな背景に、Toonのキャラクタを配置する方法を探ります。

ライトが影響する効果(ハイライトやリムライト、AOやSSS)を追加すると良く馴染む傾向があるようです。

シーンによって調整方法が大きく異なります。


有用なパラメータ

PBR用のパラメータを有効化できます。Toon本来の雰囲気が損なわれない範囲で適用されます。

手動の調整が必要です。厳密にはUEのPBRに則っていないためです。

異方性反射、ラフネス(衣服) サブサーフェス(髪、肌)

ライティング

主光源に追従します。最低限1つのDirectionalLightが必要です。 SkyLightにも追従します。

ライト環境によって色味が大きく変わります。イメージとずれてしまう場合はMToonMaterialSystemで補正できます。 DirectionalLight/SkyLightの影響度合いや、テクスチャのガンマ補正が可能です。

下図はライト環境のみを変更したものです。モデルの描画パラメータは同一ですが、大きく見え方が変わっています。AutoExposureによりシーン全体の明るさも変わります。

順光 逆光 暗め(ほぼSkyLight影響のみ)

ポストプロセス

ColorGradingを調整しましょう。WhiteBalanceだけでも大きな効果があります。

雰囲気に合わせてLens効果を加えたら完成です。キャラクタカメラで撮影しましょう。

標準 色調整、レンズ効果追加

PBRとToon/セルシェーディング

ここまでToonのデータに情報付加し、PBRに馴染ませる手法を紹介しました。

パラメータを変更することで、様々な可能性が見えてくると思います。 ぜひ素敵な利用方法を探してみてください!

VRMが本来表現できる見た目とは大きくかけ離れています。 一番良いアプローチは「表現したい内容に応じて専用データを用意する」ことでしょう。